2016年2月2日火曜日

れんこん(蓮根) 

旬の季節:秋から冬(11~2月)収穫は8月から翌5月

スイレン科の多年草。原産は中国説が有力。日本では、神社仏閣の池や沼の観賞用として栽植されていましたが、『常陸風土記』(713年)に食用したと記されていますが、食用として栽培され出したのは16世紀以降といわれています。品種は在来種と中国種(支那種と備中種)があり、在来種は地下茎が深く生産量が低く、栽培は少ない。支那種は花が白色で地下茎が太く、肉質は厚くて歯切れがよく、備中種は花が桃色で地下茎が太く、肉質に優れ風味がよい。中国種はともに地下茎が浅い位置にあるので、掘りやすく、栽培量が多いです。 

 主にデンプンで糖質が15%。食物繊維の宝庫で、ビタミンCも豊富。ビタミンB12(増血ビタミンと呼ばれる)、鉄分、カリウム、亜鉛も含まれています。皮や節に多量のタンニンが含まれており、切ると出る細い糸はムチンです。 

 食物繊維は胃腸の働きを高めて便通をよくし、悪玉コレステロールの生成を押さえる働きがあり、ガンや成人病を予防します。タンニンは消炎・止血作用があります。ムチンは胃腸に働きタンパク質や脂肪の消化・吸収をよくし、肝臓にも働いて解毒を促進します。ビタミンC、鉄分、ビタミンB12の作用で、貧血や産後の増血に有効です。 

 切り口が変色しやすいので、切ったものから酢水にさらします。鉄鍋は使わず、酢を加えて茹でると白く、さらに歯切れもよくなります。 

 新聞紙に包んで通気性をよくして保存します。泥つきのまま保存すると日持ちします。

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