2015年8月9日日曜日

もやし  旬の季節:一年中

もやしは、芽が「萌え出る」こと、若い芽がぐんぐん伸びていくという意味から、その名がついたといわれています。また、人類がはじめて植物の種子が発芽することを発見し、発芽させることに成功した食品でもあります。日本では、平安時代に書かれた、最も古い薬草の本『本草和名』(ホンソウワミョウ)に、「毛也之」(モヤシ)として書かれており、薬用として栽培されていたと推測されています。江戸時代の『和漢三才図会』(ワカンサンサイズエ)では、黒豆をもやしにして、芽が五寸ほどの長さになったら乾燥させ、よく煎って服用すると、痺れやひざの傷み、筋のひきつりなどによく効くと記されています。 穀類や野菜などの植物の種子や根株などを筵(むしろ)で覆うなどして光を当てずに芽を出させ、胚軸や茎基部の節間を白く長く伸ばしたもので、葉緑体を持たず細胞壁も厚くならないので、アクが少なくやわらかいのが特徴です。根と芽は、色が薄い方が新鮮で(根はしろ、茎は薄い黄色)、時間がたつと色が濃くなり(灰色・茶色)、根はタンニン、芽は微青酸に変化します。

1袋(250g)にビタミンC40mg、タンパク質13.5gが含まれ、タンパク質は絹ごし豆腐大1丁(300g)に相当します。 

緑豆:ダイエット・夏ばて予防。ブラック・マッペ:ダイエット・ボケ防止。
大豆:大腸ガン予防。
アルファルファ:ビタミンE・Kが多く、血行が良くなります。

調理するときは、よく水で洗い、大腸菌などの空気中のばい菌を取り除き、薄い酢水にさっと通すと、しゃきっとした歯ざわりで、甘さが引き立ちます。水につけすぎると、ビタミンが溶け出るので注意。茹で時間は1分で充分です。 袋から出してよく水で洗い、十分水を切ってから保存袋に入れ、冷蔵庫で保存します。もやしは、植物の種子が一番活発に成長している時期を食べるため、栄養価が高い反面、腐敗も早いので、早く使い切るようにしましょう。 

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